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儒教的倫理観を象徴する純白の白磁、戦乱の日本に運ばれ高麗茶碗として珍重された雑器たち、「虎鵲図」に見られる気どらない暖かみのある民画、見る者の心を癒す朝鮮王朝の心に触れる。室町・江戸時代を通して朝鮮王朝の美術は日本に多大の影響を与えた。しかし、中国の影響を重視し、朝鮮王朝の美術が紹介されることは少なかった。いつまでのあきのこない朝鮮の美をじっくり鑑賞していただきたい。
仏教を信奉していた高麗王朝を1392年に倒し、1910年まで500年以上存続した朝鮮王朝は、国是を儒教に改めた。自然になじみ、民を慈しむ儒教の心が「明澄な朝鮮時代の美」をはぐくんでいった。形にとらわれない陶磁器、曲がりくねったままの木材を使った寺院建築、技巧をこらさないように見えるので、いつまでも飽きのこない工芸品。朝鮮王朝の美術の特徴は、部屋に置き、つねに眺めることで儒教の精神をはぐくむことにあった。それらの美術品は古くから日本人に愛好され、陶磁器を始め、石製品、銅製品、絵画、仏画が日本に多量に伝存している。大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国に伝存する美術品はいうまでもなく、日本に伝存している朝鮮王朝の美術作品をあまねく取材し、今まで紹介されることの少なかった朝鮮王朝時代の美を各ジャンルから網羅した。執筆者も韓国最高の学者と、日本最高の学者を動員し、高度ながらも理解しやすいように解説し、朝鮮王朝の美の本質に追った。眺めるたびに親しみがこみあげてくる朝鮮王朝の美術作品の中から、自然を愛し、民を慈しむ隣人の心が感じられよう。<シリーズ説明>先史時代から現代まで、3万年にわたる人類の美の歴史を見通す時代別編集。作品の素晴らしさを忠実に再現するため、世界の第一線美術写真家による新規撮影をおこない、さらに現地での色校正を実施。従来取材が困難だった旧ソビエト連邦、東欧圏をはじめ、世界各地の個人所蔵作品までを含む、70余国、1000か所以上という史上最大の規模で取材を展開ルネサンス期絵画やベラスケス、レンブラントなどの作品を中心に、各地でおこなわれている作品修復作業のめざましい成果を反映。絵画、彫刻、工芸品、そして建造物まで14000点に及ぶ第一の美術遺産をジャンル別に構成。2800名の収録作家のうち、主要作家60名の作品については、個人全集に匹敵する数の作品を紹介。 その他
目次
総説 朝鮮王朝美術の特質第1章 絵画と書第2章 建築第3章 仏教美術第4章 陶磁器第5章 工芸第6章 服飾テーマ特集 秋史 金正喜の生涯と芸術作品解説



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