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政治的危機が頂点に達した1752年、オペラ座を席巻した“オペラ・ブッファ”ブームは、パリ音楽界を二分し、イタリア・オペラ讃美派対フランス・オペラ擁護派の「ブフォン論争」を巻き起こす。両陣営のパンフレットが政治色を強めるなか、ルソーの放った一矢によって論争は思わぬ展開を迎える…グリム、ダランベール、ディドロ、そしてラモーまで、喧しい論戦をかきわけて、その全容を明らかに。なぜ、ブフォン論争はかくも騒々しい論戦を繰り広げたのか?論争中に出版された六十余冊のパンフレットを渉猟し、フランス音楽=保守派対イタリア音楽=革新派という構図の歴史性を浮かび上がらせ、ルソーの「旋律の統一性」概念を停滞するフランス・オペラに新風を吹き込む理論として検証し、錯綜する論争に脈絡をつけ、その歴史的意義を問い直す。
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